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マルシィ×wacci、ラブソングでオーディエンスの心に愛を満たした一夜

マルシィのライブの様子。(撮影:渡邉一生)
約2時間前2024年06月21日 5:05

6月18日と19日に大阪・Zepp Osaka BaysideでKDDI主催のライブイベント「音楽と行こう SUPER LIVE Presented by au」が開催された。この記事では2日目の模様をレポートする。

「音楽と行こう」は2022年、配信ライブをはじめとした映像コンテンツを通じて全国各地の魅力を発信するプロジェクトとしてスタートした。今年は「音楽とともに、おもしろいほうの未来へ。」という新たなテーマのもと、音楽の魅力を直接来場者に届ける有観客のツーマンライブとして行われた。1日目にはUNISON SQUARE GARDENとPEOPLE 1が出演。2日目は“普段あまり対バンライブをすることがない”という共通点を持つマルシィとwacciがライブを繰り広げた。

音楽とともに歩いていきたい

先攻のwacciが穏やかなラブソング「感情」でゆるやかにライブを開始すると、会場に温かな空気が満ちていく。「恋だろ」をまっすぐに歌い上げた橋口洋平(Vo, G)は「個人的にマルシィが大好きで。TikTokで初めて知ったんですけど、すごくいい曲で、いい声だなと思っていた。僕は横浜でラジオをやってるんですけど、マルシィが何度もゲストで来てくれたりして、縁があったマルシィと大阪でこうしてライブができることをうれしく思っています」と喜びを語った。「皆さんに少しでもいい思い出を作ってもらえるようにいいライブをしていきたいと思うので、どうぞ最後までお付き合いください」と述べ、橋口が歌い始めたのは代表曲「別の人の彼女になったよ」。オーディエンスは切ない歌声とスケール感のあるアンサンブルに浸るようにじっくりと聴き入っていた。

その後「今日はラブソング多めでお届けしようかなと思います。マルシィとのライブだし(笑)」と橋口が告げると、4月に配信リリースした“2024年ラブソング“第1弾となる楽曲「そういう好き」を初パフォーマンス。好きな相手との気持ちのズレに悩む女性の心境をエモーショナルな歌声とサウンドで表現した。橋口は「マルシィがラジオに初めて来てくれたときはデビューしたくらいのときだったのかな。上京したての(吉田)右京くんと一緒に帰りましたね。そのときに右京くんが『友達がいないんです』って言ってて」と出会いを振り返り、「“ビジネス友達いない“じゃなくて、本当に友達がいなさそうだった。僕も本当に友達がいないので、『仲よくなろう』という感じで連絡先も交換しました」と話す。そして「いつの間にかどんどんバンドが大きくなっていって、(吉田が)金髪になっていて(笑)。でも、やっぱりあんまり変わっていないから、そこがすごく好きだなと思っています」と彼は顔をほころばせた。

彼らはオーディエンスの背中を押すように「大丈夫」を演奏したあと、「最上級」を晴れやかに演奏。オーディエンスがフロアの左側と右側で主旋律パートとハモリパートに分かれて、盛大な合唱を響かせる場面もあった。「最高の美声でした、ありがとう!」と橋口は声を弾ませ、「ちょっと前までコロナ禍で大変で、マルシィもそんな中でデビューして大変な思いをしてきただろうし、僕らもツアーが止まったりした。改めて音楽を届けることができる喜びを感じています。『音楽と行こう』ということで、僕らも音楽とともに歩いていきたい。皆さんにとっても、明日からの日々の中で、音楽が救いになればいいなと心から思っています」と朗らかに語った。最後に彼らは「まばたき」を演奏。「君を守らせてくれないか 僕に守らせてくれないか」という言葉が印象的なラブソングをオーディエンスに送り、ステージを去って行った。

大好きな先輩とのツーマンライブ

ストレートに愛を歌うバラード曲「幸せの花束を」でライブをスタートさせたマルシィ。彼らはドラマチックな雰囲気が漂う「プラネタリウム」、鋭利なギターリフが印象的な「牙」といったさまざまなラブソングを立て続けにプレイした。吉田は「wacciさんのライブ、すごかったね。マジで。上で観させてもらってたんですけど、すごかったな。すごく言葉が、歌がスッと入ってくる感覚があって。そんな大好きな人たちとこうやって一緒にライブをやる機会をもらえて、みんなが観に来てくれてすごくうれしいです」と興奮気味に話し、「なかなか友達がいない中、なんとwacciさんがラジオに呼んでくれて。そこから奇跡みたいな感じで電車が一緒で、マネージャーさんのプッシュもあって、LINEを交換することができました。本当にありがとうございました」と感慨深げに語った。

5月にリリースした楽曲「アイラブ」をさわやかに届けたマルシィ。さらに彼らは幸せな2人の姿を描いたバラード曲「ラブソング」や、切ない別れを歌った楽曲「雫」を届けた。オーディエンスのシンガロングが響き渡った「大丈夫」を経て、「すごく大切な曲をやります」と吉田が告げて歌い始めたのは「凪」。メロディアスなサウンドに乗せて、吉田の感傷的な歌声がじっくりと響き渡る。さらに彼らが失恋ソング「絵空」をエモーショナルに演奏すると、会場にセンチメンタルな空気が広がった。

ライブ終盤を迎え、彼らはポップなサマーソング「ミックス」を軽快にプレイ。最後には元恋人への未練や怒りを歌う失恋ソング「最低最悪」を届け、wacciとのツーマンライブを締めくくった。

セットリスト

「音楽と行こう SUPER LIVE Presented by au」2024年6月19日 Zepp Osaka Bayside

wacci

01. 感情
02. 恋だろ
03. 別の人の彼女になったよ
04. そういう好き
05. 大丈夫
06. 最上級
07. まばたき

マルシィ

01. 幸せの花束を
02. プラネタリウム
03. 牙
04. アイラブ
05. ラブソング
06. 雫
07. 大丈夫
08. 凪
09. 絵空
10. ミックス
11. 最低最悪

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