JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイトJOYSOUND公式キャラクター「ジョイオンプー」

安田成美「風の谷のナウシカ」40周年で細野晴臣がリメイク、「HOSONO HOUSE」以来の難関

安田成美「風の谷のナウシカ(2024 ver.)」 / 「銀色のハーモニカ(2024 ver.)」配信ジャケット
5か月前2024年01月25日 10:04

安田成美の歌手デビュー曲「風の谷のナウシカ」と4thシングル「銀色のハーモニカ」が細野晴臣によりリメイクされ、1月31日に配信リリースされる。

「風の谷のナウシカ」は、1984年に公開された宮崎駿監督のアニメーション映画のテーマ曲。楽曲リリースから今年で40周年を迎えたことを機に、安田が「風の谷のナウシカ」に再挑戦したいと作曲者の細野にリクエストしたことがきっかけでリメイクされることとなった。なお「風の谷のナウシカ(2024 ver.)」にはアレンジとコーラスで原田郁子(クラムボン)、アレンジおよびギターとフルート演奏で角銅真実が参加している。

今回のリメイクについて「自分のデビュー盤だった『Hosono House』を再録音して以来の難関」だったと言う細野は、自分の中に狂気を見出すほど「何度もミックスをやり、磨いてはまた磨くということをやり続け」「そこに残ったのは音響というよりも、『人はなぜ傷つけ合うの?』という問いであり、それは『安田成美』が時を経て届ける手紙なのだと思っている」とコメントしている。

細野晴臣 コメント

安田成美さんから「風の谷のナウシカ」に再挑戦したい、というリクエストを頂いたのは2023年の夏だった。あのシングルが発売されたのが1984年なので、今年が丁度40周年だということが、安田成美さんを突き動かしたのだと思う。17歳だった成美さんは今も変わらず当時の面影のままだが、家庭を守り育てた母親でもある。そしてその歌声を聴けば、母性と少女性が重なっているような、不思議な気持ちになる。それにしてもこの2曲の再録音は自分にとって大事な仕事になった。(数年前に自分のデビュー盤だった「Hosono House」を再録音して以来の難関だ。)80年代の音楽を今の時代にどう表現できるのか、そのため今回ほど没頭したことはなかった。何度もミックスをやり、磨いてはまた磨くということをやり続け、(自分の中に狂気を感じたほどだ。だがこれは職人気質なのだと思い直し、)ついにやり遂げたという日が来た。その結果がここにある。そして今、そこに残ったのは音響というよりも、「人はなぜ傷つけ合うの?」という問いであり、それは「安田成美」が時を経て届ける手紙なのだと思っている。

関連記事

「HOSONO CINEMA HOUSE」フライヤー

細野晴臣のドキュメンタリー2作を上映、トークライブに原田郁子&角銅真実

9日
「ライブナタリー 石若駿20周年ワッツアップ祭り ~そのとき私は、11歳でした~」告知ビジュアル

石若駿20周年ライブにくるり、King Gnu新井和輝、西田修大、角銅真実も出演決定

10日
リンダ・キャリエール「Linda Carriere」の仮ジャケット。

リンダ・キャリエール幻の作品発売 楽曲提供した細野晴臣、矢野顕子、山下達郎、吉田美奈子がコメント

12日
「ステージ101」の出演者、田中星児。

中村八大、東海林修、宮川泰ら参加「ステージ101」発のアルバムがサブスク解禁

25日
VIDEOTAPEMUSIC

VIDEOTAPEMUSICが長崎・野母崎を題材にした新曲を明日配信、角銅真実が朗読&コーラスで参加

約1か月
「世界サブカルチャー史 欲望の系譜」シーズン4「21世紀の地政学」ポップス編 第2回より。(写真提供:NHK)

70年代「日本語ロック論争」についてEテレで放送、当時の日本人にとって洋楽とはなんだったのか

約1か月
重住ひろこ「dive into」ジャケット

Smooth Ace重住ひろこ初のソロアルバム発表 高野寛、澤部渡、直枝政広、佐橋佳幸らがバックアップ

約1か月
「FUJI ROCK FESTIVAL '24」出演アーティスト

フジロックにgroup_inou、ラッキリ、KEN ISHII追加 Gypsy Avalonなど6ステージの出演者も

約1か月
岡村靖幸「あの娘と、遅刻と、勉強と 3」書影

岡村靖幸の対談連載が5年ぶり単行本化、細野晴臣や坂元裕二など多彩な分野の表現者との対談を収録

約2か月
VIDEOTAPEMUSIC

VIDEOTAPEMUSICの特殊で濃密な新作「Revist」の全容とは

約2か月