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ももクロ「ももクリ2023」にコーラス隊や豪華ゲスト、“ペンライトOFF”演出でも観客魅了した2日間

ももいろクローバーZ「ももいろクリスマス2023 PLAYERS」の様子。
6か月前2023年12月24日 14:07

ももいろクローバーZのクリスマスライブ「ももいろクリスマス2023 PLAYERS」が12月23、24日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された。この記事では本日のクリスマスイブに行われた2日目公演の模様をレポートする。

コーラス隊を交えたXmas仕様のパフォーマンス

「ももいろクリスマス」、通称「ももクリ」は2010年に初開催されて以降、毎年この時期に行われている恒例の大型ライブ。感染症対策の“声出し制限”がない環境で開催されるのは、2019年以来4年ぶりだ。これまで何度も「ももクリ」が開催されてきたおなじみの会場、さいたまスーパーアリーナには巨大な歯車のセットが存在感を放つメインステージと、アリーナ中央の円形ステージが設置された。本公演のサブタイトル「PLAYERS」には「今年結成15周年を迎え、メンバー1人ひとりがソロとしても活躍する中、4人がそろったときにはそれぞれが”PLAYER”として絶妙なバランスでももクロの一員になる」「4つの“LAYER”が重なることで最強の“PLAYER”になる」という意味が込められている。そして、今回のステージを彩る歯車はももクロの4人が、世の中やモノノフたちを動かしているという暗示になっている。

ABEMAによる生中継も行われる中、ステージにはまずコーラス隊を務めるDreamers Union Choirが登場し、「We Wish You a Merry Christmas」を響かせる。麗らかなハーモニーにより場内にクリスマスらしいムードが漂ったかと思えば、次の瞬間には「ももクリ」お決まりのオープニング演出である、格闘技大会「PRIDE」のテーマソングが爆音で響き渡り、場内のボルテージが急上昇。ステージ上で噴出する火花、レニー・ハートの勇ましいコール、コーラス隊の厚みのある歌声がモノノフ(ももクロファンの呼称)のテンションを引き上げた。

ブラックとゴールドを基調としたドレス衣装で登場したももクロは、バックバンド・DMB(ダウンタウンももクロバンド)の盤石な演奏をバックに、打ち込みからバンドサウンドにリアレンジされた「momo」でライブの幕を開ける。つんざくようなギターソロが炸裂する中、4人はクールかつ力強いステージングで観客の視線を釘付けに。さらに、ライブで披露されることの少ないレア曲「LOST CHILD」や、BLUE ENCOUNTが制作したロックチューン「Re:volution」と続き、場内をレーザー照明が行き交ったり、豪快な火柱が上がったりと、今年の「ももクリ」も序盤からフルスロットル。昨年の「ももクリ」のテーマソング「L.O.V.E」ではメンバーがトロッコに乗り込んでセンターステージへ。360°全方位へ歌声を届けた。

とにかく明るい安村&小林幸子の登場に大喝采

「この日(クリスマスイブ)を待ちわびてました!」とはしゃぐ高城れにに対し、佐々木彩夏が「よかったねー」と淡白な言葉を返すなど、いつも通りの等身大のトークでモノノフを和ませるももクロ。次のブロックでは北川悠仁(ゆず)が提供し、未来への決意を描いた王道ポップソング「誓い未来」や、ひさびさの披露ということもあり、間奏での百田夏菜子の笑顔に大きな歓声が上がった「ゲッダーン!」で場内がピースフルな空気で包まれる。「HAND」はコーラス隊の歌声によってパフォーマンスに重厚感が加わり、クリスマスにぴったりなゴスペルソングへと様変わりした。

その後の幕間映像では、4月13日と14日に行われる「ももクロ春の一大事2024」の会場が、京都・亀岡運動公園に決定したことが告げられた。「ももクロ春の一大事」は全国の自治体からオファーを募集し、地方都市とタッグを組む形で毎年開催されているライブイベント。このほか、本日の公演では新曲「Brand New Day」が日本テレビ「ぶらり途中下車の旅」1~3月度クールのテーマソングに決定したこと、番組に高城が“旅人”として出演することも告知された。

「れにちゃんのぉ↑↑ ちょっといいとこ 見てみたい」という歌詞に合わせ、高城がマジックやかくし芸を披露するのが恒例のクリスマスソング「サンタさん-ZZ ver.-」。この曲では今年イギリスの公開オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」に出演して大きな注目を浴びたとにかく明るい安村が、巨大なプレゼントボックスからメンバーにサプライズで登場し、お得意のネタを披露した。安村の「Don't worry. I'm wearing」という言葉に続いて、会場のモノノフたちは「Pants!」と大合唱。さらに、”ラスボス”小林幸子も登場してド派手なパフォーマンスを披露する怒涛の展開に会場は大盛り上がりとなった。なお安村と小林のパフォーマンスの模様は、12月31日に神奈川・横浜アリーナで開催され、ABEMAで生中継される年越しイベント「第7回 ももいろ歌合戦」内でオンエアされる。

観客が一斉にペンライトをオフに

ライブ終盤も、百田が「走れ!-ZZ ver.-」ラストのサビ前のソロパートを歌ったあと、「まだまだ盛り上がっていきましょう!」と呼びかけるなど特別な瞬間が続く。ウインターソング「空のカーテン」では曲が始まる前、ペンライトをオフにするように促す文字がスクリーンに。場内が一気に暗くなり、厳かなムードが充満する中、ももクロはスクリーンに映し出されるオーロラの映像をバックにセンターステージから繊細で伸びやかな歌声を響かせ、聖夜にふさわしいステージを届けた。堂本剛(KinKi Kids)の提供曲「桃色空」でも観客は一斉にペンライトの光を消し、4人の儚い歌声にじっくりと聴き入った。

ブラス隊のサウンドを前面に押し出した「ロードショー」をもってライブ本編は終了。おなじみの出囃子「overture~ももいろクローバーZ参上!!~」でスタートしたアンコールでは、前山田健一(ヒャダイン)が作詞作曲し、布袋寅泰がギターで参加した「MONONOFU NIPPON feat. 布袋寅泰」が披露された。モノノフの「うりゃおい」や「NIPPON! PO PON!」という声を一身に浴びつつ、4人は巨大なうちわを持って歌唱。そのうちわに、ライブのオープニングムービーに登場した4人の各キャラクターの“技名”が映し出された。

続いてももクロは、モノノフからの人気が高いウインターソング「白い風」を昇降式のセットの上で熱唱し、芯のある歌声で観客を虜にする。最後に披露されたのは、2022年発表のアルバム「祝典」に収録された尾崎紀世彦「また逢う日まで」のカバー。2日間にわたる「ももクリ2023」が大団円へと導かれた。ラストのMCでは、玉井詩織が「『サンタさん』であーりん(佐々木)が歌ってるもともとの歌詞は、『今年で15回目のクリスマス』だったじゃない。当時14歳だったから。今は『28回目のクリスマス』と歌っていて、ほぼダブルスコアになってるわけじゃん! 最初の『ももクリ』は私たちにとって初めてのホールコンサートで、そのあと毎年クリスマスにライブができるとは思ってなかったです」と感慨深げに語り、ももクロが今年結成15周年を迎えたことに触れた百田も「私たちの15年間はなんて濃くて、とても幸せな時間だったんだろうと実感しました」と笑顔を浮かべた。

終演後には、2024年にリリースされることが告知されていたももクロの7thアルバムの発売日が5月8日、タイトルが「イドラ」に決定したことを告げる告知映像が上映された。この“クリスマスプレゼント”を受け取ったモノノフたちは、来年のももクロに対する期待感を膨らませながらさいたまスーパーアリーナをあとにした。なお、ABEMAでは1月7日18:00より「ももクリ2023」のライブ映像の完全版が配信される。

セットリスト

ももいろクローバーZ「ももいろクリスマス2023 PLAYERS」2023年12月24日 さいたまスーパーアリーナ

01. momo
02. LOST CHILD
03. Re:volution
04. L.O.V.E
05. PLAY!
06. 誓い未来
07. ゲッダーン!
08. ショービズ
09. BLAST!
10. HAND
11. 真冬のサンサンサマータイム
12. サンタさん-ZZ ver.-
13. 泣いちゃいそう冬
14. 走れ!-ZZ ver.-
15. 空のカーテン
16. 黒い週末
17. 今宵、ライブの下で
18. 桃色空
19. ロードショー
<アンコール>
SE. overture~ももいろクローバーZ参上!!~
20. MONONOFU NIPPON feat. 布袋寅泰
21. 白い風
22. また逢う日まで

ライブ情報

ももクロ春の一大事2024

2024年4月13日(土)京都府 亀岡運動公園
2024年4月14日(日)京都府 亀岡運動公園

(撮影:上飯坂一、髙田真希子、nishinaga "saicho" isao)

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