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LIQUIDROOMに「PINK MOON」襲来!w.o.d.と8ottoの轟音大合戦

「w.o.d. presents "TOUCH THE PINK MOON"」東京・LIQUIDROOM公演の様子。(撮影:小杉歩)
約1年前2023年04月20日 3:04

4月13日にw.o.d.の主催企画「TOUCH THE PINK MOON」東京・LIQUIDROOM公演が開催された。

ニック・ドレイクのラストアルバム「Pink Moon」からタイトルが取られた本企画は東京に加え、w.o.d.の地元である兵庫・MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎でも開催。兵庫公演にはw.o.d.がフックアップしたい後輩バンドのSisters In The Velvet、ともに切磋琢磨してきた同世代バンド・Newdums、東京公演にはw.o.d.が敬愛する先輩バンド・8ottoがゲストに招かれた。この記事では東京公演の模様をレポートする。

「TOUCH THE PINK MOON」というイベント名にちなみ、LIQUIDROOMの各フロアの照明はピンク色で統一。ラウンジには月のオブジェも設置され、どこか幻想的なムードが醸し出されていた。また開演前のライブフロアではTAISHI IWAMIがDJを担当。グランジ、ブリットポップ、オルタナティブロックを中心とした楽曲群で来場者たちを歓迎した。

先鋒を務めた8ottoは強靭なビートを轟音で響かせる「赤と黒」で演奏をスタートすると、Maenosono Masaki(Vo, Dr)はさっそく観客たちに向かってコール&レスポンスを催促。彼はおもむろにドラムの演奏をストップすると、そのまま客席へとダイブし、シャウトしながらフロア中を練り歩いていった。突然のサプライズでオーディエンスとの一体感を高めたのち、8ottoは15年以上前に制作された懐かしのナンバー「China」「Counter Creation」、RYO(G, Cho)とYoshimura Seiei(G, Cho)がグルーヴィなフレーズを重ね合わせる最新曲「FUZIN/RAIZIN」など新旧織り交ぜたセットリストを展開。TORA(B)が「ここでドーンっていったら……次のw.o.d.もドーンといけるんで」と抽象的な言葉で観客たちをしゃがませた「Say」の冒頭では、会場のすべてのライトを消灯。ジャンプと同時に派手なライティングを施すという演出を繰り出し、ご機嫌に出番を終えた。

Vanilla Fudgeの「Ticket to Ride」をバックに登場したw.o.d.は、Ken Mackay(B)と中島元良(Dr)が奏でる重厚なリズムに、サイトウタクヤ(Vo, G)がソリッドなリフを重ねていく「1994」でライブの火蓋を切る。いきなりフロア最前列がもみくちゃになる中、w.o.d.はうねるようなベースラインが特徴的な「Kill your idols, Kiss me baby」、激しいギターカッティングとドラミングが交錯する「THE CHAIR」などを爆音でプレイした。黙々と演奏を行っていく一方、MCに入るたびサイトウは「8otto、めっちゃカッコよかった……」と言葉少なに語り、リスペクトを示しつつ自身のパフォーマンスに対する気合を滲ませた。

さらにw.o.d.はライブ後半に入ると、4月5日に配信リリースされたばかりの新曲「My Generation」を披露。同楽曲のプロデュースを手がけた中野雅之(THE SPELLBOUND、BOOM BOOM SATELLITES)による打ち込みを同期した、ダンサブルな音色で会場を包み込んだ。そして終盤、彼らはブルースやサイケの要素を感じさせる「モーニング ・ グローリー」を挟み、荒々しさを増したアレンジでオーディエンスを圧倒した「踊る阿呆に見る阿呆」を最後に届け、「TOUCH THE PINK MOON」をにぎやかに締めくくった。

w.o.d.は8月10日に東京・恵比寿ザ・ガーデンホール、17日に大阪・梅田CLUB QUATTROにてワンマンライブ「バック・トゥー・ザ・フューチャーV」を開催。チケットぴあでは4月24日23:59までチケットの先行予約を受け付けている。

「w.o.d. presents "TOUCH THE PINK MOON"」2023年4月13日 LIQUIDROOM セットリスト

8otto

01. 赤と黒
02. Romance
03. China
04. Counter Creation
05. FUZIN/RAIZIN
06. You Just Not Only One
07. Generation 888
08. SRKEEN
09. Say

w.o.d.

01. 1994
02. Kill your idols, Kiss me baby
03. 楽園
04. Fullface
05. VIVID
06. Dodamba
07. THE CHAIR
08. サニー
09. オレンジ
10. My Generation
11. イカロス
12. モーニング ・ グローリー
13. Mayday
14. 踊る阿呆に見る阿呆

※「FUZIN/RAIZIN」の「/」は雷マークが正式表記。

w.o.d. ONE MAN TOUR “バック・トゥー・ザ・フューチャーV”

2023年8月10日(木)東京都 恵比寿ザ・ガーデンホール
2023年8月17日(木)大阪府 梅田CLUB QUATTRO

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