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クリープハイプと神田伯山が初競演、相思相愛のツーマンに拍手喝采

クリープハイプと神田伯山。(撮影:西槇太一)
3年以上前2021年03月29日 8:01

クリープハイプと六代目 神田伯山によるツーマンイベント「ライブナタリー “六代目 神田伯山×クリープハイプ”」が3月26日に東京・中野サンプラザホールで開催された。

このツーマンは音楽と講談という異なるジャンルの表現者2組が初競演する企画。定刻を少し過ぎた頃、舞台上のスクリーンには、映像作家のエリザベス宮地が手がけたオープニングムービーが流れ始める。田渕ひさ子(NUMBER GIRL、toddle、bloodthirsty butchers)が演奏するBGMに乗せ、書道家の万美が書を披露するこの映像が終わると、以前から親交のある尾崎世界観(Vo, G)とメガネ姿の伯山が、ステージに現れた。足早にイスへと向かい、すぐさま腰かけた尾崎に伯山は「イライラしてません?」とひと言。この流れで尾崎は、映画館のもぎりに怒りをおぼえたエピソードを語った。さらに彼は、辛辣なツイートをする人は、リツイートするとプレゼントがもらえるキャンペーンに参加しがちだという持論を展開し、会場の笑いを誘う。また伯山はこれまで自身が参加してきたコラボレーション企画について触れ、あるイベントでの苦い経験を告白。「あの二の舞にはなりたくないんです!」とこの日のイベントにかける思いを語った。軽妙なトークが続く中、伯山は「俺は尾崎さんのことが好きだし、尾崎さんも好いてくれてるみたいですし……」と照れつつコメント。相思相愛であることを確認し合い、ひとしきり話し終えたところで彼は準備のため舞台袖へと向かう。ステージに1人残った尾崎は「今日はいい思い出を残したいですね」「伯山さんはすごく忙しい方なので、こうやって、やっとご一緒できてうれしいです」と念願のコラボであることを明かした。

伯山はメガネを外し、舞台に再登場。釈台の前に座ると、張り扇と拍子木を鳴らす。演目は尾崎も好きだという「中村仲蔵」。世襲のない中村仲蔵が工夫を重ねながら役者として大成する人情話だ。約50分間の講談で聴衆を引き込んだ伯山は、割れんばかりの拍手を浴びながら舞台をあとにした。

TBSラジオ「問わず語りの神田伯山」のオープニングで使用されているジョー山中「人間の証明のテーマ」のSEが流れる中、長谷川カオナシ(B) 、小川幸慈(G)、小泉拓(Dr)がステージに姿を現す。最後に尾崎が再登場し、マイクスタンドの前へ。メンバー全員が持ち場に着くと、長谷川のシンセサイザーが印象的な「5%」で静かにライブをスタートさせた。続いて「鬼」でアグレッシブなパフォーマンスを繰り広げたのち、彼らは、長谷川がメインボーカルを務める「火まつり」、不穏なフレーズがループする「キケンナアソビ」で、ホールを物々しい空気で包んだ。中盤では代表曲の1つ「イト」が始まると、多くの観客が立ち上がる。そしてメンバーの織りなすにぎやかなアンサンブルに合わせ、思いおもいに体を揺らした。会場が高揚感で包まれる中、ステージの天井に取り付けられたミラーボールが回転。4人はその光に照らされながら「ラブホテル」で瑞々しいサウンドを奏で、尾崎はロングトーンを放って観客を圧倒した。

軽快なリズムの「大丈夫」を終えたところで、尾崎は数年前、草月ホールで伯山の「中村仲蔵」を聴いた日のことを回想。「自分はこの変わった声でやっていけるのかなって不安だったんですけど、いつの間にかデビューできて、こういう大きいステージに立てて。そういう自分と重ねていました」としみじみ語る。感慨に浸りつつ、メンバーはメジャーデビューアルバム「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」より「イノチミジカシコイセヨオトメ」をパフォーマンスした。さらに、これまでの足跡をたどるかのように「二十九、三十」を情感込めて披露。そして過去のライブでは冒頭に披露されることが多かった「栞」でイベントを締めくくった。去り際には尾崎が「伯山さんにも大きな拍手を!」と投げかけると、観客の拍手喝采がホールいっぱいに響きわたった。

「ライブナタリー “六代目 神田伯山×クリープハイプ”」2021年3月26日 中野サンプラザホール セットリスト

六代目 神田伯山

01. 中村仲蔵

クリープハイプ

01. 5%
02. 鬼
03. 火まつり
04. キケンナアソビ
05. イト
06. ラブホテル
07. 大丈夫
08. イノチミジカシコイセヨオトメ
09. 二十九、三十
10. 栞

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