JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイトJOYSOUND公式キャラクター「ジョイオンプー」

TM NETWORK「名曲総選挙」、ミトとRAM RIDERの爆発するFANKS魂

約5年前2019年06月21日 1:05

6月18日に東京・ロフトプラスワンでトークイベント「ライブナタリー Presents Respect! トークライブ Vol.2 ~TM NETWORK 勝手に名曲総選挙~」が開催された。

著名人がリスペクトするアーティストへの愛情を語り合う「Respect! トークライブ」。第2回ではミト(クラムボン)、RAM RIDERが今年デビュー35周年を迎えるTM NETWORKについてたっぷりと語り合った。

第1回に続き、司会はキクチウソツカナイ。が担当。まずはミトとRAM RIDERが自己紹介がてら、TMとの出会いを振り返る。ミトは1986年にいとこと観に行ったライブイベント「TM NETWORK FANKS "FANTASY" DYNA-MIX」に感銘を受け、独学でピアノやシンセサイザーを練習するほど夢中になったとのこと。一方RAM RIDERは小学生の頃から聴き始め、小室哲哉に憧れるあまり彼の母校・早稲田実業学校に入学したという熱心すぎるエピソードを明かした。

2人の自己紹介が終わると、FANKS(※TM NETWORKのファンの呼称)から募った人気楽曲ベスト20の発表へ。カウントダウン形式の発表で音楽と映像が流れ、19位にランクインした「アクシデント(ACCIDENT)」ではミトとRAM RIDERが一緒に歌ったり、15位の「8月の長い夜」ではミトが木根尚登のギター演奏について「ピッキングがすごくうまくて、音がきれいなんですよね」と魅力を語ったりと、TM愛あふれるトークを展開した。TMにちなんだオリジナルドリンクやフードを味わいながらトークを楽しむFANKSたちも、上映されたライブ映像の公演名を登壇者に教えたりと、フランクな会話を楽しんだ。

11位までの発表が終わると、ミトは小室の専用キーボード「Tetsuya's Mind Control」をクラムボンのミュージックビデオ撮影で使用した際に発見した独自のMIDI配置について解説し、途中からは足を上げてサスティンペダルの踏み方を実演してみせるなど徐々にトークの熱量を高めていく。さらにその横でRAM RIDERは当時の書籍を取り出して機材を紹介し、楽器のみならずキーボードスタンドにまで言及するなど2人のカルトぶりが爆発した。再びランキング発表に戻り、7位の「STILL LOVE HER(失われた風景)」の映像が流れると、ミトは「この曲、当時からカラオケのバックトラックのレベル高くなかったですか?」「『いい音だなー』って歌うのやめちゃうんです」とコメント。6位の「I am」は「『復活したんだ!』って感じた曲だよね」「復活後の中ではダントツで好きな曲」と2人で当時を振り返った。そんな中休憩前、RAM RIDERはアルバム「DRESS」のジャケットが表、裏共にそっくりなデザインとなっていることに触れ「部屋に飾ってたんですけど、裏返っているのに気が付かなかったことがあって。小室さんが突然振り向いたように見えてびっくりした」と語り、FANKSたちの笑いを誘った。

トップ3位紹介前には、ファン投票が1票のみだった楽曲を使ってイントロクイズが行われた。ただでさえマニアックな選曲なうえにライブ音源も含まれるイントロクイズは、マニアぞろいの会場でも難航を極め、FANKSたちは大盛り上がり。さらにミト、RAM RIDERが選ぶ3曲を紹介するコーナーも用意された。ミトはライブでのみ披露され音源化されていない幻の楽曲「Thrill Mad Natural」を挙げ、「いつかフルオケのスコアを書いてみたい」「TMの尖ったイメージの最たる曲」と自身の音楽人生を左右するほどのインパクトを受けたこの曲について思い入れたっぷりに語る。RAM RIDERは「YOUR SONG("D"Mix)」について「サンプラーの使い方が革新的」、「JUST ONE VICTORY(たったひとつの勝利)」について「曲の中に別の曲が入っている、ぶっ飛んだアイデアがすごかった」とその魅力を述べた。

そしていよいよベスト3の発表に入ると、なごやかだった会場の空気も緊張で張り詰め、3位の「Human System」はここまで饒舌だったミトとRAM RIDERもじっくりと楽曲に聴き入っていた。対して2位の「Get Wild」ではミトが解説中に「カモン!」とライブのワンシーンをリアルに再現して煽り、FANKSたちのテンションを一気に引き上げる。幅広いファン層から支持を集める「Get Wild」を抑えて堂々の1位に輝いたのは「ELECTRIC PROPHET(電気じかけの予言者)」。TM結成当初からのレパートリーで、8分を超える壮大なバラードだ。この楽曲の宇都宮隆のボーカルについてRAM RIDERは「“電気じかけ”だから、電圧が変わるように宇都宮さんの歌い方がどんどん変化しているんじゃないかな」と独自の解釈を明かし、楽曲が終了するまでミトと一緒に考察を重ねていた。

イベントも終盤を迎えた頃、RAM RIDERは「アルバム単位でもランキングをやってみたいよね」と次回開催を希望。そしてミトは「TMのおかげでいろんな音楽を聴けたんです。彼らがいなかったら僕には何もなかった」と自身の思いを語り、改めてTMの魅力をFANKSたちと分かち合った。

「TM NETWORK 勝手に名曲総選挙」投票結果 上位20曲

1位:ELECTRIC PROPHET(電気じかけの予言者)
2位:Get Wild
3位:Human System
4位:Self Control(方舟に曳かれて)
5位:Fool On The Planet(青く揺れる惑星に立って)
6位:I am
7位:STILL LOVE HER(失われた風景)
8位:We love the EARTH
9位:BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙を越えて)
10位:Resistance
11位:YOUR SONG
12位:Here, There & Everywhere(冬の神話)
13位:Nights of The Knife
14位:Time Passed Me By(夜の芝生)
15位:8月の長い夜
16位:SEVEN DAYS WAR
17位:1974(16光年の訪問者)
18位:Kiss You
19位:アクシデント(ACCIDENT)
20位:MESSaGE

ミト&RAM RIDERが選ぶTMN名曲3

ミト

・Thrill Mad Natural
・TWINKLE NIGHT(あるひとりのロマンティストの生誕)
・Self Control(方舟に曳かれて)

RAM RIDER

・WILD HEAVEN
・JUST ONE VICTORY(たったひとつの勝利)
・YOUR SONG("D"Mix)

関連記事

安田成美「風の谷のナウシカ(2024 ver.) / 銀色のハーモニカ(2024 ver.)」配信ジャケット

安田成美が歌唱、細野晴臣がアレンジ「風の谷のナウシカ」2024年バージョンがアナログ化 

2日
「globe tour 1999 Relationリマスター メモリアル ビューイング」キービジュアル

globeの1999年アリーナツアー、劇場上映会を前に予告映像公開

3日
「小室哲哉 読音1」表紙

「小室哲哉 読音1」発売、浦沢直樹との対談やアルバム6作について語るインタビュー収録

3日
TM NETWORK。左から小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登。

小室哲哉プロデュースのオーケストラ公演に木根尚登と宇都宮隆

7日
TM NETWORK

TM NETWORKがデビュー40周年の思い語る番組オンエア

8日
坂本美雨

坂本美雨のガザ人道支援オークションに加藤登紀子、小泉今日子、小室哲哉、森山直太朗ら参加

12日
「globe tour 1999 Relation」の様子。

globe、悪夢を表現した1999年ツアー「Relation」リマスターBD発売 劇場上映も決定

16日
森口博子「ANISON COVERS 2」通常盤ジャケット

森口博子「ANISON COVERS 2」で百田夏菜子や木根尚登とコラボ!ビキニの等身大パネル展示も決定

17日
「billboard classics ELECTRO produced by Tetsuya Komuro」告知画像

小室哲哉プロデュースのオーケストラツアーに野宮真貴

20日
「短冊CDの日」イメージイラスト

「短冊CDの日」リリース作品28タイトルを発表、フレネシ「メルヘン」8cmシングル化

24日